2022年10月18日 (火曜日)

生まれ育った街、故郷、倉敷。

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私の故郷、倉敷。

子供の頃から、美観地区を走り回っていた。

この街を愛している。

私の故郷。

そして今も此処に住み、

これからも此処に住み続けていく。


久しぶりに賑わいが戻ってきた。

これでこそ美観地区。

嬉しくなった。

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2022年5月 8日 (日曜日)

博多地下街のステンドグラス

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私はステンドグラスが大好きである。

写真は先日出張した博多の地下街である。

自然の光が差し込むわけではないが、このようなステンドグラスが壁に何十枚も組み込まれている。

思わず写真を。

ヨーロッパを旅した時、シャルトルやストラスブールの大聖堂のステンドグラスを見て以来、その美しさに魅了された。

それまでは、何か古臭いような、あまり興味はなかった。

もちろんパリ近郊で、コルビジェのロンシャンのステンドグラスにも感動したわけだが、、、、

なんせ古くても新しくても、美しい。

それからというもの古民家を再生する時には、チャンスがあれば取り入れている。

そのノスタルジックな感じがとても古民家に合うのだ。西洋と東洋の融合とでも言おうか。

新しいものと古いものを上手く融合する事が古民家を扱う時の面白さなのだが、西洋的なものと東洋的なものの融合もまた面白い。

モダンとレトロの融合もまた然り。

ステンドグラスは本物は高価である。もちろんこだわって本物を入れたいが、建築は予算の塊だ(笑)。当たり前だが、予算を合わせることができなければ建築は成り立たない。

よって、模造でもよしとする。

予算が出ない時は、自腹で入れさせてもらう事もある。

本当にない時は、色ガラスで代用することもある。

光が差した時の美しさは何度見てもいい。

私の好みを許して下さるお施主様にいつも感謝している。

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2022年3月21日 (月曜日)

倉敷春宵あかり

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倉敷美観地区で行われている「倉敷春宵あかり」に行ってきました

子供の頃からの遊び場だった美観地区

大人になってからは勉強の場ともなった

この景色の中で過ごした幼少期が、私の今の仕事の原風景となっているのは間違いない

どんな時もここに来ると心が落ち着きます

連休中ということもあり、大変な盛況ぶりで、夜の美観地区がこれほど賑わっているのを久しぶりに見ました

早くコロナが収束し、美観地区本来の賑わいを取り戻して欲しいと思います

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夜の闇に美しく映る白い漆喰

下から覗くと、、、、

LEDが仕込んである

良い具合に間接照明となっていた

変な街灯を付けるよりよっぽど美しい

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2021年10月14日 (木曜日)

岡山県立水島工業高校建築科で講演会を行いました

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少し前になりますが、岡山県立水島工業高校建築科からご招待を頂き、建築科の学生さんに向けて、講演会を開かせて頂きました

演目は「建築という仕事の魅力」とさせて頂きました

私の経験に基づいて、主には建築設計の面白さや、やりがい、また現場の醍醐味、大変さについてなど、色々なお話をさせて頂きました

2時間近い長丁場にも関わらず、本当に真剣にお話しを聴いて下さいました

自分の若かりし頃も思い出しながら、お話をさせて頂きましたが、将来建築を志す方々へ、少しでも参考になれば幸いです


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2021年9月27日 (月曜日)

古民家らしい大きな梁

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古民家らしい大きな梁が見事です

カラーLEDが、まるで空のように見えます

美しい空間になりました

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2021年9月25日 (土曜日)

古民家再生 完全間近となりました

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設計から1年近くかかりましたが、取り組んでいた古民家再生が完全間近となりました

完全したらまた小野コーポレーションのホームページでご紹介したいと思います

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2021年7月16日 (金曜日)

階段、ササラを刻む

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現在取り組んでいる古民家再生も後半戦に入ってきた

いよいよ大工が階段のササラ、段板を刻む

設計でも階段は見せ場、今回は箱階段のイメージでデザインしてある

出来上がりが楽しみだ

最近は、既製品や、プレカットの階段がほとんどの中、手間を入れて、あえて手刻みでヒノキを刻み、階段を組む

墨付けや刻みのできる大工が少なくなっている現在

見せ場に突入してきた

これからが更に楽しみだ

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2021年7月13日 (火曜日)

久しぶりに倉敷美観地区を散策

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久しぶりに倉敷美観地区を散策した

古民家再生を始めた頃は、よく図面を描く手をとめて、美観地区に来たものだ

今の私は、真備と倉敷中心部に半分づつという生活だが、子供の頃は、この近辺に住んでいて、美観地区はかっこうの遊び場だった

だから、今もここへ来ると落ち着く

力を入れた古民家再生をやっているときは、よくここへ来る

江戸時代から建つ建物に力をもらい、また設計に取り組む気力が湧く

不思議な場所である


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2021年7月 1日 (木曜日)

和の力作に泊まる

79bed8ad53c447baa41c831ebbc587ce緊急事態宣言も解除されたので、久しぶりに、旅館に泊まった

自然をより身近に感じてもらおうとする設計者の意思を感じる

この手が届く軒の低さ、渋すぎる

設計者が力を注いだ建物は、その出来、不出来に関わらず、その意思を感じ取る事ができる

色んな場所に座り、いろいろな角度で景色を切り取り、感覚を研ぎ澄ます

私も何度もチャレンジしたが、敷居は6本ひをついている

私は最高8本までやった事がある(笑)

悲しいかな、設計者の想いも虚しく、6枚のうちの3枚の建具は、戸袋の中で壊れていた

出来るだけフルオープンにしたい、外と内の曖昧な土間空間

それが気持ちがいい

久しぶり、唸る建物に泊まった

最初はかなり古びた、少し臭いのする空間で、長い時間過ごせるかなとまで思ったのだが、、、

何十年経っても設計者の力量は伝わるし、また造った人の、並々ならぬ仕事ぶりに感服した

願わくば朽ち果てそうなこの建物、旅館の方にその価値をわかってもらいたいと思った

新築当時は相当に美しいものであったろうと思うが、また年月を経て、味のある建物になるよう、メンテナンスをして欲しいと思った

古くなった良さ、というものは確実にあるのである

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2020年6月 9日 (火曜日)

古民家再生〜隅木の交換〜築150年

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現在、築150年以上と思われる古民家を修復している。

屋根を支える大切な部材、隅木。

もう何度この交換を手掛けただろう。

一番難儀をするところであり、技術力が問われる場面だ。

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古い隅木はもうボロボロだった。

150年の風雪に耐えて、屋根を支えてきた。

下から見るとまだまだ綺麗で立派。

だか、私の長年の経験から、交換すべし!と判断は早かった。

案の定、材はほとんど空洞化していた。

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元と同じように加工する。

少しでも形が異なると元の処へ収まらない。

大工も神経を使うところだ。

いつも不思議に思う。

150年も前、江戸時代の職人がした仕事が目の前にある。

そして、150年前の職人が刻んだ様に、同じように材を刻む。

150年前の職人がやった事を、今の職人が考えて、あぁ、だからここを削ってるのか、、、と納得して、また同じように仕事をする。

それがどうした?と言われれば答えようがないが、私はそういう事が、ものすごく好きなんだと思う。

そうとしか言いようがない。

ロマンを感じるのだ。感動する。

そういう仕事はそうそうあるものではない。

古民家をやっていると、つくづく自分はいい仕事についたと、毎度思う。

そういう仕事を多くさせてもらえている人生に感謝している。

「建築」

は素晴らしい。

この建築も、見事に甦って欲しい。


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2020年1月23日 (木曜日)

リニューアルオープン以来、多くのお客様にご来社頂いております

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私の敬愛するコルビュジェのデザインしたLCの家具にお座り頂いて、100インチのプロジェクターにて、私の今までの建築作品をご覧頂いております。

オーディオにもこだわり、極上のサウンドと、美味しい珈琲と共に・・・・。



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打ち合わせスペース。

お打ち合わせは、ヤコブセンの真っ赤な椅子で、お寛ぎ頂きながら・・・・。

ヤコブセン。良い物は、作られ続けます。現代でも通用するデザインと、極上の座り心地です。

ここからまた、新たな、良い設計と良いアイディアが生まれる予感・・・・。

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2020年1月 6日 (月曜日)

本日より仕事始め

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本日より仕事始めです。

倉敷と総社、それぞれ一軒づつ、工事着工させて頂きました。

 

さて、写真は、金毘羅歌舞伎大芝居(金丸座)です。

休み中、見学に行ってきました。

江戸時代にできた芝居小屋がそのまま残っています。

天井裏を見ると鉄骨でかなりの構造補強をしていました。

この日は、担当の方が非常に詳しく解説をしてくれて、大変勉強になりました。

 

古い建物は、本当に好きです。

特にここは独特の雰囲気があり、

まるで江戸時代にタイムスリップしたような気持になりました。

 

100年以上も前に、この大空間を柱一本も途中に入れないで、実現している

その設計力と技術力に感心しきりでした。

お正月からいいものを見せて頂けました。

 

古くて良いものは残していかなければならないと心を新たにしました。

今年もよろしくお願いします。

 

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2020年1月 3日 (金曜日)

新年明けましておめでとうございます!

旧年中は大変お世話になりました

おかげさまで、昨年で災害復旧も終わり、今年のお正月は、ずいぶん、ゆっくりのんびりと過ごさせて頂いております

鋭気を養い、次なる事業展開と仕事に備えようと思います

本年もよろしくお願い申し上げます

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(本社夜景)


※カラーLED照明

自邸で上手くいったので、本社再興で使ってみました

最初は、色が付いている明かりは、目がおかしくなるんじゃないの?などと心配しましたが、案外にいいもので、普通の明かりと混ぜて使うとより自然な形で馴染みます

今後使う所があるんじゃないかと

照明計画は建築において非常に重要で、私も計画に多くの時間をさきますが、今後、間接照明、建築化照明と絡めて、住宅でも使える手法の一つになっていくのではないかと思います

今回の復旧で、LEDについて、かなり研究し、実践しましたから、今後の設計に活かしていこうと思います


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2019年12月28日 (土曜日)

12月29日(日)付け「山陽新聞」朝刊に私の取材記事が掲載されます。

先日、山陽新聞の記者さんが、弊社に来て下さり、取材をして下さいました。

明日、12月29日(日曜日)の朝刊に記事が掲載されるということなので、

よかったらぜひご覧ください。

 

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本日にて今年の業務終了、全体会議と食事会

本日は大掃除。

社員全員で、全体会議の後、食事会で、一年の締めくくりです。

来年は6日(月曜日)から仕事です。

皆様も良いお年を!

 

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2019年12月23日 (月曜日)

本日リニューアルオープン!沢山のお花を頂きました

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本日無事にリニューアルオープンしました

沢山の方に、沢山のお花を頂きました

お祝いの電話やお言葉も沢山頂きました

本当に沢山の方に支えられて、支持して頂いて、今の私や会社があるんだなと、本当に実感しました

今日で災害復旧は終わり、「けじめ」です

復旧をはじめた時は、果たして終わりがあるのか、と途方に暮れたこともしばしばでした

なんとか全てを元通りに出来たのは、本当に皆様のおかげです

今後は、本業に専念し、更にご支援に応えられるだけの仕事をしていかねば、と心に誓いました

本当にありがとうございました


※本社はただ今、蘭の展示場のようになっています

  「圧巻」です!

ありがとうございます



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2019年12月22日 (日曜日)

12月23日(月曜日)10時〜本社リニューアルオープンします!

昨年の西日本豪雨災害で、弊社本社ビルは、約3メートル浸水しました

この度、その本社ビルを、リニューアルし、一階をショールームとしてオープン致します!

私の作品を大型プロジェクターでご覧頂けるようにしております

当日は、私がご案内致します

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さいませ

よろしくお願い致します

株式会社 小野コーポレーション 

代表取締役社長 小野明

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2019年12月21日 (土曜日)

本社ビルのリニューアルが完了しました

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どうしてもお客様のお仕事を優先する為に、ずいぶんと時間がかかってしまいました

ただ、そのおかげで、充分な乾燥時間も取れましたし、じっくりと再生に取り組めました

これにて、昨年の西日本豪雨災害によって、被害を受けた5つの建物のうち、4つを完全再生、一つを解体撤去し、跡地を整備、完全に復旧を終えました

本当に長かったですが、応援してくださった皆様のおかげです

ありがとうございました




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2019年4月16日 (火曜日)

あり得ない光景~パリ、ノートルダム大聖堂の火災~

突然、あり得ない光景がテレビの画面に広がった。

911テロでアメリカの象徴が崩れ落ちた時と同じくらいの衝撃が走った。

フランスの象徴の一つ、ノートルダム大聖堂。もう1000年近くもそこにある、歴史的建物。

 

ショックだ。

 

若かりし頃、二か月、フランスにいた。ここノートルダムの近くに宿を取り、

そこを拠点にフランス全土を旅した。

ノートルダムがある、セーヌ川沿いの景色は、それはそれはどこから見ても西洋絵画そのもので、

景色自体が芸術品である。

その一番のシンボルが・・・。

あの美しいステンドグラスも失われたか・・・。

その喪失感は、新しい建物と比較して、比べられないほど大きい。

それは、歴史的建造物は、二度と同じものは作れないからだ。

それは形としては作れるかもしれないが、

その歴史までは作り直せないからだ。

 

建築とは儚いものである。あれだけの価値があるもの、多くの人の努力によって守られてきたものが

一瞬にして失われてしまう。

 

私は、阪神淡路を経験し、我がの事務所も以前、失火で焼失した経験がある。

そして今回の水害でも、多くの建物を失った。

この、二度と取り戻せない、という喪失感。

 

消防設備はどうなっていたのか、ここまで火災が広がる前に、止められなかったのか。

何もかももう遅いのだ。一度失われたものはもう戻らない。

ノートルダムはフランスを象徴する建物だが、否、フランスというより、我々東洋人にとっては

典型的なヨーロッパを代表する建築物、という認識ではないか・・・。

 

残念という言葉だけではいい表せない気持ちだ。

 

 

 

 

 

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2019年4月15日 (月曜日)

大好きな広島美術館へ来ました

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久しぶりに広島に出張した。

仕事の合間に、わずかな時間ができたので、タクシーで直行した。

大好きな広島美術館だ。この美術館は、私の古巣「日建設計」が設計したものだが、建物も素晴らしいが、

展示されている絵が、本当に素晴らしい。

 

 絵は大好きだ。

 

見ることも描くことも。中学、高校と美術部だった。いろんな絵を描いてきたが、

建築をやるようになって仕事で絵を描くのであまり描かなくなったが、子供の時から、ちょっとスケッチをしても

だいたいパースペクティブな絵になっていたし、まわりからはずいぶん褒められたり、賞をいただいたりしたものだ。

特に練習した記憶もない。手前味噌で心苦しいが、こればっかしは生まれながらの才能であろう。

 

いい絵を見ると癒される。絵とは、美とは、それは癒しである。

災害復旧で、自分では気づかないうちに、疲れているのだろう。だからこそ、絵を見て涙が出るほど、ため息が出て、癒される。

物を造る者にとって、絵を見て感動するという感性は非常に大切である。

また、美しい絵を見ることで、感性は磨かれる。

 

丸い外観の建物は、中もその通り、円を描きながら回遊する。館内は全て優しい光がで彩られている。

一つの絵の前に30分以上いた。

ここは本当に優しい絵がたくさんある。

 

私はシャガールが大好きなのだが、あの淡い微妙な色使いは、印刷を見てもわからない、伝わらない。真筆を見て、初めてこのように描いてあるのかと感動する。そして本当の色が伝わってくる。

印刷はどんなに巧妙にできていてもやはり力がない。

私は絵画を購入するときは、あまり高名な画家の絵は買えないとしても、できるだけ真筆を買うようにしている。もちろん美術館にあるような絵は、印刷を買うしかないが、あまり伝わってこない。

絵には描いた人の人生のすべてが注ぎ込まれている気がするのだ。そこから何か心に響いてくる。

 

絵を見るのに、難しい知識はいらない。心で感じるままでよい。

一番大事なのは自分が好きかどうかということだ。

 

そうやってできるだけ、忙しい仕事人生の中でも本物を見て、感性を磨く努力を若い時から続けてきた。

才能は生まれつきのところが大きいが、センスは努力によって磨かれる。

 

 

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