2018.04.24

西洋のおとぎ話に出てくるようなお店

0001お気に入りの某レストラン。

夜の姿は幻想的である。

まるで、西洋の昔話に出てくるような、古城のイメージ。

こういうメルヘンチックなものが意外に昔から好きです。

建物はテーマパークのような張りぼてではなく、しっかりと作ってある。

このお店、たまに訪れるが、いつも空いている。

私にとっては、これが有難い(笑)。

建物もいいし、料理もそこそこ美味しい。価格も標準的だし、雰囲気もいいし、スタッフもいい。たまに生演奏もやっている。結構私好みの曲をやってくれるし・・・。

なのに空いている。

なぜかわからないが、大変わかりにくい場所にあるのと、少し郊外にある、という地理的条件があるのかもしれない。

それとたどり着くまで急な坂が多く、少し車高の低い車は底を擦ってしまうので、私もこのお店に行くときは、車を選んでしまう。

客が二組くらいしかいない時でも、それでも生演奏をして、食材もすべて用意しておかなくてはならないし、スタッフも客より多い人数を揃えている。

もちろん照明をけちるわけにもいかない。

私は飲食業のことは詳しく知らないが、これもまた難しい商売なんだろうなと、勝手に思う。

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個人的には、こういうお店は空いていてほしい。

人気が出て、予約が取りにくくなるほどに流行ってくると、人が多いのが嫌いな私はじきに行かなくなってしまう。

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2018.04.17

「秦の蔵」古民家再生 竣工写真アップしました。

C1「秦の蔵」古民家再生。

80年以上経過した蔵を再生しました。

20年近く前に、母屋の再生をさせていただき、この度、二世代に渡ってのご依頼となりました。

事業を長くやっていると、昔のお客様から再度お願いを頂くことも増えて参りました。

これは、まさにまさに、建築家冥利に尽きるのでありまして、気に入っていただけていなければ、次はないわけでありまして、全く有難いお話でありまして、このような仕事は、通常以上に気合が入るわけであります。

最近では、ほとんど全ての仕事を社員に任せておりまして、私が直接お客様にお会いすることは、ほぼ「皆無」であります。

しかし、このような昔私が自ら営業をさせていただき、ご信頼を頂き、また再度ご依頼いただいたようなお客様に対しては、やはり私が直接お会いし、現場を見せていただかなければならないと、改めて思い直している次第であります。

最近では、表に出ず、経営と社員教育に徹しておりましたが、久々に何度も現場に足を運び、この私が魅せられてきた、現場というものの、やりがい、面白さ、というものを改めて思い知らされたわけでございます。

いかなるものであれ、ものを造る、そしてそれが形となる、そしてそれが後世に残っていく。これほどの喜びはないのであります。

本当にお施主様には感謝申し上げます。

充分なことができたかわかりませんが、私の考えうる精一杯のことをさせていただいた次第であります。

気に入っていただけたなら望外の喜びであります。

よろしかったら、「小野コーポレーション」のホームページの項目、「トピックス」または「作品」から入って、見てやってください。詳しく紹介させて頂いております。

よろしくお願い申し上げます。

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2018.04.16

リフォームフェアが無事に終了

Dcf00590先週土日に行われたリフォームフェアが無事に終了致しました。

この度は、隣でアクティブシニアフェアなどたくさんのイベントが同時に行われ、結果、たくさんのお客様に来ていただきました。

テレビでおなじみのタレントさんも複数招かれ、神楽などのイベントも催され、会場はかつてない大変な賑わいでした。

今年、弊社は、「創業50年の老舗瓦屋」に徹し、職人による瓦葺きの実演をするなどしました。

全て社員で企画して、行っております。

私は当日までどのようになるか全く知りませんでしたが、多くのお客様がブースに立ち寄って下さっており、頼もしく思いました。

おかげさまで、多くの見積もり依頼を頂きました。ありがとうございました。

また、主催された山陽新聞社様をはじめ、山陽新聞事業社様、関係業者様には大変お世話になりました。

本当にありがとうございました。

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2018.03.22

尊敬する谷口吉生先生の作品を見に行きました。

C5鈴木大拙館。

用途は、世界的仏教哲学者の記念館のような建物だ。

専門分野が違い、勉強不足で申し訳ないが、私はこの方を存じ上げなかった。

金沢まで来た目的の一つは、尊敬する建築家・谷口吉生先生の作品を見ることだ。

岡山近県にも何件か作品があるが、谷口さんの作品は日本全国、だいたい見させていただいている。

いつも、シンプルでストイックな空間構成とディテールに惚れ惚れとし、ため息が出る。

ただ、この作品は、谷口さんにしては規模の小さなもので、今までなかなかこの為だけに金沢に来る、ということにはならなかったのだ。

このたび、やっと来れたということだが・・・。

アプローチのあたり、「香川県立東山魁夷せとうち美術館」になんとなく似ている。こちらも谷口さんの作品だが、こちらは近いこともあって5~6回は訪れている。

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エントランスを入ると、ぐっと暗い廊下を歩かされる。

「うっ」、というくらい暗い。神秘的な演出だ。

その先にあるものは・・・。

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水盤とこのシンプルな建物だけ。

オレンジ色の袈裟を着ている人は、外国の僧侶と思われる。観光か?勉強か?カメラマンが撮影もしていたので、よくわからなかったが、海外から来られているのは間違いないようだった。

このオレンジ色が、意外にも、このシンプルな空間にマッチしていた。

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ただ、私には、この板のような屋根があまり美しくは見えず、白い壁のプロポーションもあまり良くは思えなかった。谷口さんの作品を多く見たが、初めて違和感を感じた、というのが正直なところだ。

じゃあお前やってみろ、と言われたら困るが、あくまで私的感想として・・・。

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庭の向こうに古い蔵が再生してあった。

こちらは本当に目を見張るほど美しかった。

金沢駅前。

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金沢は私がイメージしていたより、都会で美しい街でした。

ホテルが高額だったのには閉口しましたが・・。

少し長期滞在となりましたが、多くの素晴らしい建築を見て、また新たな糧となりそうです。

まだまだ紹介したい写真はありますが、金沢レポートは、このへんで。

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2018.03.21

金沢21世紀美術館を訪ねて~建築は実物を見ることが大切~

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金沢に来た目的の一つ、「金沢21世紀美術館」。

設計は世界的建築家、

「妹島和世+西沢立衛/SANAA」

です。

金沢ではいろいろなところを訪れたが、ここが一番観光客が多かった。

入場券を買うのに一時間近く並ばなければならなかった。

色々な雑誌に出ているので、観光地化しているのか、他に行くところがないのか、外国人が半分以上を占めているような状態だった。

通常、特別展でもやってない限り、美術館がこんなに混むことはないのだが。

のっけからなんとも言えない色の壁。中に入ると世界が違って見えるから面白い。

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SANAAの作品は岡山大学の敷地内にもあり、カフェになっているのでたびたび訪れる。

基本的には同じ建築家の作品なので、第一印象、よく似ているなあと思った。もちろん規模は全く違うが・・。

軽く、シンプルで、開放感あふれる建物だ。

実は一番面白かったのは、この油圧で動くこのシースルーエレベーター(笑)。エレベーターの上部にワイヤーも釣り物もない。枠もない。

私は、何度も何度も乗り降りしている、怪しい人になってしまっていました(笑)。

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建築のプロではない一般の方はわからないかもしれませんが、実は、シンプルなものほど、設計も施工も難しいのです。

シンプルなデザインのものは一見、簡単に見えるので、簡単にできるように思えます。

しかし、建築には機能が伴いますので、それをすべて隠さないといけない。普通に機能を足していくととんでもない武骨でダサいものになっていくのです。

機能や性能、法規を満たすものを足していったらこんなになりました、という建物やディテールがたまにあります。そこからいかにシンプルにしていくか、が難しいのです。あまりやりすぎると機能を失い、数年で雨漏りがしたり不具合が起こってきます。

そこをどうクリアしていくか、が建築を造る大変さでもあり、楽しさでもあります。

実際に建築を造るのは大変な労力で、施主や役所、業者やたくさんの方との交渉、交渉の連続、その中での調整力や社会性をも問われます。

それでもやはり建築人として物を造ることには得体の知れない魅力を感じます。建築には人生をかけるだけの魔力があります。

建築をやる人間にとって、美しいものや綺麗で力のある建築を、見ることはなによりも大切なことです。たとえどんなに距離があろうとも、それが海外であっても、実物を我がの目で見ることがなによりも大切です。

若い時には、海外を渡り歩き、こういう物を自分も造ってみたい、と思ったものです。この原動力がなければ、この大変な仕事を続けていくことはできません。

逆にそれがないのに建築の仕事を続けられるとしたら、建築に対する冒とくになるでしょう。

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建築は実物を見なければ絶対にその真価はわからない。建築は、その空間に身を置いてみないとわからないことだらけです。

建築雑誌や写真を見るのも無駄ではありませんが(見ないよりはまし)、実物を、時間と旅費を払って見に行かなければ何もわかりません。

そして実物を見て、感動すれば物を造るという工程で起きうるあらゆる困難も乗り越えて行けるのです。

お金の為だけに仕事をしていては、それを乗り越えていくことはできません。

建築など到底割に合う仕事ではないのです。

大学の時に教授が、

「お金儲けがしたい人は建築の設計をやってはいけない」

とよく言われましたが、まさにその通りです。

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2018.03.20

金沢城の瓦の正体やいかに

D1昨日の続きです。

金沢城のあやしい瓦の正体は・・・・。

この写真を見ればよくわかります。木で瓦の形を作ってその上に鉛板を加工して、張り付けているのです。

鬼瓦から鼻先の巴まで、木型で作っているのです。

もちろんすべて手作業でしょうから、気の遠くなるような手間ではないでしょうか。

なぜこのようなことをしたのか?

理由は・・・

・荷重を軽くするため

・美しく見せるため

・鉛が余っていたため

などなど諸説あるらしいです。

一つ目は納得です。耐震上も屋根荷重が軽くなれば、建物が受ける地震力も小さくなりますから一番手っ取り早い耐震対策です。

二つ目は?です。美しく仕上げたいなら、そのまま本物の瓦を使って下さい、と言いたくなります。

また耐久性についても疑問です。焼き物瓦が一番耐久性があります。

三つ目は、よくわかりません。鉛がどこかに大量にあったのでしょうか。戦の時の玉にしたとかどうとか・・・、とも書いてありましたが。

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よくわかっているはずの構造もこうして切断面を見せていただくととても分かりやすい。

生徒に見せたくなるような模型です(笑)。

実物の仕上がりがこの瓦風の仕上がりです。瓦風であって瓦ではありません。

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城の模型。

実物を見ているときになんかおかしい、ゆがんでいる・・・としきりに思う。周りにきいても別に何とも思ってないようでしたが・・・。

絶対にゆがんでいる、と思っていて模型を見ると平面形がやはり、扁平であり、少しずつゆがんでいるのです。

やはり自分の目はまだ利くな、と。

敷地に合わせて菱に組み立てている。これはまた難儀な。

瓦といい、建築の構造といい、わざとややこしくしているのではないか、と思えてくる。どうも解せないままだ。なぜわずかな歪みに合わせてこれだけ手間の食う作業をしたのか。

当時の技師や職人、いやはやお殿様か担当者に話を聞いてみたいものだ。

全ての仕口や継手は少し角度がつくだけで極端に、その作業はややこしくなるはずです。

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仕口、継手の模型があり、いかにして木を組んだか、工程も解説してくれており、大変わかりやすく、勉強になった。

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次は左官の工程についての模型も展示してあった。小舞から下地の作り方まで断面で見せているのでよくわかる。腰瓦の取り付け方も断面で理解できるようにしてある。

建築の学生が来たらいいのにと思った。

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そして、実際の仕上がりがこれだ。

漆喰の塗り上げ、腰瓦が大変に美しい。

予期せず、建築模型や、作業工程の実物模型がたくさんあり、なんだか、得した気分だった。

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2018.03.19

金沢城~その特異な屋根素材~

1q金沢城。

兼六園と隣接する。

岡山には後楽園があるが、これとはまた趣が異なる。

行く前は、後楽園は子供の頃から見慣れていて、兼六園も同じようなものだろう、城を見るついでに行っておこう、というくらいの認識だった。

ところが、実際に訪れると、さすがに日本三大名園の一つとして、長きにわたり日本人に愛されてきただけのことはあると思った。

まさに、百聞は一見しかず。

その美しさに見惚れた。

一番は水の美しさだ。池の水が小川として流れ、その水の澄んだ美しさ。

水と緑のバランスが最高にいい雰囲気なのだ。やはり多くの人がいいというものは一度は見ておくものだと思った。

そして、前田家の権力と絶大な財力を肌で感じた。


2q出所を同じくし、頂点を極めた豊臣家は滅んだ。

その一方、前田家は、ナンバー1にはなれなかったが、結局、生き延びたのだなあと実感する。

生き延び栄耀栄華を極めた。


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銃弾を撃ち込まれてもびくとしない、という風情の門構え。

兼六園の美しい池。

というか、イメージ的には湖という感じだ。

果たしてこの瓦は何だろう?

日本瓦でもない釉薬瓦でもない。銅板?板金?

本格的な建物なのに・・・・。

なんだか、嘘っぽいぞ(笑)。

なんなんだこれは・・。最初から最後までず~と気になっていた。

城の中に入るとその種明かしがしてあった。答えは、また後日書きます。

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このモダンな建物は裁判所のようだ。

岡山の裁判所と比べると、雲泥の差で美しい。

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2018.03.16

ひがし茶屋街~夜の景色~ 

9z遊郭へ続く木橋。

夜の景色は、本当に幻想的だ。


橋の上から川を見る。

水面に映る明かりが美しい。

こんな景色は岡山にはない。美しい風景。

ホテルの選択ミスを後悔しつつも、

この景色を見て、金沢に来てよかったなと思い直す。

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暮れ時の茶屋街。

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茶屋街の入り口にある、洋館建。

あまり腹は空いていなかったが、建物の外観に惹かれる。

外からは中をうかがい知ることはできない。

腹は空いていない。

でも、中が見たい(笑)。

どうしても中の建築がどうなっているのか・・見たい。

よし、適当なものを頼んででも中に入ろう・・・。

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扉を開けて中に入ると、なんてことはない、普通の定食屋のようななんでもない食堂の風情。どうでもいいリフォームがしてあった。

内心がっくりきたのだが・・・そこできびすを反して帰るわけにはいかないのが私の性格で、オムライスを注文。店員の方と談笑。

味は美味しかったが、なんせ腹が空いていないもので、半分食べて料理してくれた店主に残すことを謝って店を出た。

・・・中を見ずに帰るよりはましだ。


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2018.03.15

お茶屋さんの中に入る~別世界が広がる~

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中を見学させてくれるお茶屋さんが何件かあった。

今は見学だけで、実際に使われるのは、イベントとして昔の芸者さんの芸を披露する時ぐらいのようだ。

カフェや料理屋に改装されていない、江戸時代のまま残るお茶屋とのことで、期待は高まる。

着物を着た方もたくさん歩いておられ、本当にこの街並みと一緒に目に入ると、時代を錯覚しそうになる。

入ると薄暗く、いわゆる受付的な場所がある。

昔はこの階段下で、囲炉裏に当たりながら客の到着を待ち、客の遊びが終わるのを待ったのだろう。

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なんとも懐かしくて仕方ない感情に襲われる。

この階段を上がるとそこは俗世間から乖離した、別世界だ。

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華やかな着物を着た女性とご馳走、お酒、飲めや歌えの日常を忘れさせてくれる世界があったであろう。

赤く塗られた壁や楽器でそれをイメージするしかないが・・。

赤いベンガラの壁はよく見るが、ここには青の部屋もあった。なんとも言えない青が目に飛び込んでくる。色の力は絶大だ。

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6z一階に、小庭を見ながらお抹茶を頂けるスペースがあった。

貸し切り状態で満喫。

これは本当のお茶屋だ(笑)。

日陰になる中庭に、まだ、雪が残っていた。

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2018.03.14

黄金の蔵

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ひがし茶屋街の中に黄金の蔵があるというので見に行った。

金沢は金箔の産地で、多くの金箔屋さんがあった。

私は金色の物が大好きで、買って帰りたいものがたくさんあった。

これは金箔屋さんが客寄せで古い蔵に金箔をはったものだが、十数年前の、当時の価格で5000万以上かかったらしい。

今は金の値段が上がっているのでそんなものではできないようだ。

一番驚いたのは外部に面する雨掛かりの部分もあまり痛んでなかったことだ。詳しく質問していると、屋外に貼ってある金箔は、金にプラチナを混ぜているとのこと。

なるほど、それで耐久性を増しているのか・・・。

それにしても金の茶室ばりに、金の蔵。金は人をひきつけ魅了する魅力がある。日にち、時間をおいて、都合、3回この店を訪れた。

写真で伝わるかどうかだが、実物はその迫力に圧倒された。

好き嫌いは分かれるだろうが、素晴らしいものを見せてもらった。

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内部はこんな感じ。

土壁のぼこぼこの上に金箔を貼っているので、光を当てるとまたその表情は違って見える。

黒くラインで見えているのは真壁の柱と土台だ。

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見学している人を見るのも面白かった。

皆さん一様にため息と、歓喜の声をあげる。

直接は関係ないかもしれなが、金沢、加賀100万石に、相当な力があったことを思わせる。

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2018.03.13

金沢に到着~ひがし茶屋街を訪ねて~

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金沢に到着した。

金沢駅。単純に、京都駅と屋根の感じが似ていると思った。

立派な駅舎である。

金沢には過去行ったことはあるかと思うが、記憶に薄い。

こんな都会だったか?と。

東京と新幹線で直結しているので、このような発展ぶりなのか。

タクシーでホテルに直行。兼六園、金沢城に隣接する老舗旅館。

ロビーのレトロ感に期待は高まる。相当な料金を払ったので余計だ。ところが部屋に通されて愕然とした。私は相当なトラベラーで、勉強の為もあり、高級な宿にはさんざん宿泊してきたが、今までで一番といっていいほどの割高感を味わった。

価格にかんがみて、あり得ない部屋だった。信じられなかった。桁が一桁違うのではないか?何かの間違いではないか?とクレームを言いたくなったが、そこは我慢した。

ほとんど窓のないような部屋で、怖くて写真も撮らなかった。夜は怖くて寝られなかった。二度とこのホテルに泊まることはないだろう。

あとでお店やタクシーの運転手さんから情報収集すると、金沢は観光客の多さに比して、ホテルが少なく、高い値段でも満室になるので、どんどんと価格が吊り上がり、今の相場となっているそうだ。それにしても酷かった。

私は飛行機が苦手なので、新幹線に乗ることが多いが、京都からの特急サンダーバードの古さにげんなりきていた後なので、余計に失望したのもある。

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気を取り直して、江戸時代の遊郭がそのままの形で残っている「ひがし茶屋街」へ。

ここは最高だった。

今はお茶屋が本当のお茶屋になっているところが多く(笑)、カフェに改装されたり、料亭になったり。

金沢は戦災で焼けなかったらしく、このような街並みが残った。もう見るとこばかりで、夜と、次の日も朝からここにきて、スケッチしたり、写真を撮ったり、本当に興味深かった。

倉敷の美観地区と比べると規模は全然小さいが、建物がかたや蔵の白漆喰に対して、こちらは外壁が皆、木で作られている。

夜はまた独特な雰囲気で、ふらふらと歩いていると、江戸時代の若旦那にでもなった気分になる。

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この橋を一本渡った向こうが遊郭となっていた。

それぞれが、いろいろな思いでこの橋を渡ったのだろう、なぞと空想しながら渡る。

まさに江戸時代にタイムスリップ。この木の橋は本当に風情があった。

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私自身、ずいぶんと多くの出格子を設計してきたが、こんな出格子の意匠は岡山では見たことがない。

人目をはばからず、実測(笑)。撮影。

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この街並みが残っているのは日本の宝と思う。

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2018.03.12

数日をおいて、また京都に・・・。

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先日京都に来たばかりだが、また所用で京都に・・・。

重なる時は重なるものだ。

京都駅近くの京料理、和食の店に。

夜はなかなか予約の取れない店のようだが、ランチでは、あまり待たずに入れた。

価格も本店や夜と比べれば、安いという話だが、それでもランチで4000円をかける人がどれだけいるのか?と思いながら並んだが・・・・大入り満員だ(笑)。

う~ん、この状況を見ると・・・やっぱり日本は豊かな国ですよね?

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エントランスも高級店のしつらえ。

少ない店舗スペースの中で、顔をしっかり作っていた。

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京都駅のアトリウム。前回は車で来たので駅には寄らなかったが、この度は電車の為に、久しぶりに京都駅に。

京都駅は建設当初は、京都の街並みになじまない、不細工だ、などとずいぶん悪口を言われていたが、今見ると、私はなんの感情も覚えない。

エッフェル塔がそうであったように、大衆の目が慣れてくるとともに、それがまさに、パリの、京都の風景になっていくということでしょう。

だからこそ、最初によく考えて建てないといけない。

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さて、京都タワー。

こちらも建設当初は賛否両論あったようだが、今や、これを見ると京都だなあと思う。

ただ、私はちっともいいとは思わない。

ろうそくにしか見えない。

それにしても東京スカイツリーは、賛否両論ののうちの、「否」の方を聞くことがほとんどない。

それだけ今の時代にあった、万人に受け入れられる秀逸な、良いデザインであると言えるのだろう。

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2018.03.09

建築後80年以上経過した蔵を再生しました。

C1久しぶりに、出来上がった作品について。

弊社の得意とする、古民家再生。80年以上も経過した蔵を蘇らせました。

実はこの古民家、私が創業間もない頃(20年近く前)、営業で仕事をさせて頂いたお宅です。

その時は母屋の瓦を葺き替えたり、室内を改装させていただいたりしました。

そして、施主様も、世代が変わって、20年も経過し、今度はご子息から、蔵の再生をご用命いただいたものです。

長く事業をやっていてこれほど嬉しいことはありません。

本当に有難いことです。

この度は久々に、社長の私自ら、現地入りを何度もし、慎重に、

構造補強、壁・屋根地補強、垂木補強、耐震金物の設置など、確実な設計・施工を監理・監督して参りました。

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手前が20年前に再生させて頂いた母屋。

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美しく、真っ白な蔵と土壁の母屋のコントラストが引き立ち、美しい景観を構成しています。

施主様にも喜んで頂けて本当に良かったです。

ありがとうございます。

また、「小野コーポレーション」のホームページの「作品」の項目にて、写真をアップいたしますので、よかったらご覧になって下さい。

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2018.03.07

京都→琵琶湖へ。

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久しぶりに琵琶湖に来た。

琵琶湖には、多い時に年に5~6回以上、出張していた時期もある。

大津から、草津のイオンまで車でわずか15分程度。

イオンがあれば倉敷にいるときと同じように生活のだいたいがまかなえる(笑)。

倉敷イオンとほとんど同じような店があるが、建物は3階建てとなっている。倉敷は2階建てなので、とても新鮮だ。

一番はこのフリースペースからの景色である。

琵琶湖を見ながら食事をすることができ、学生さんが勉強をしたり、各々が好きに過ごしている。倉敷との違いは人口密度である。

倉敷イオンはまず車が停められないほどいつも混雑し、うんざりするが、ここ草津のイオンは程よい人口密度である。車が停められなかったことは一度もない。

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定宿、琵琶湖ホテルからの、いつもの琵琶湖の景色。

何度来てもいいものだ。

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このホテルは順次改装をしていて、この度は改装したての部屋だった。面白いレイアウトで、寝ながら琵琶湖が見られるようになっていた。ただ、もう足元の先がすぐに窓ガラスで、この季節、少し寒気が入って来る。

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廊下側はこのような丸窓が開いていて、船のイメージ。

外壁もグリーンで、遊び心のある設計となっている。

このホテルは飲食に力を入れていて、いつも、たくさんの食事客で賑わう。この日もイチゴのスイーツバイキングに女性陣の列ができていた。

スイーツ好きの私も、さすがにその女性ばかりの列には並ぶ勇気がなく(笑)、その横で、申し訳ない感じでランチを頂いた。

後でスタッフに聞いたが、完全予約制で、オープン前に並ばれていたそうである。

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2018.03.06

朱塗りの建物~本来、日本建築は派手である~

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本来、神社・仏閣は朱塗りに塗られていた。

現在、当時のまま残されている建物は、長年の風雪により、この朱塗りが落ちて、黒い木の色になっている。

よって、創建当初は、このような朱塗りの建築だったのである。

彫り物にしても、極彩色に彩られていた。

仏像にしても、まばゆいばかりの金が貼られ、まさにきんきらきんに輝いていたわけだ。

こちらも、当時のままのものは金が剥げ、黒くなっているものも多い。

としたら、基本的には朱塗り、これに緑や赤や青という極彩色で飾り物は塗られ、中の仏像はきんきらきん。

今の、お寺や神社にきて、風流ですな~、わびさびですな~というのは、もともとの日本人の感性ではないのである。

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本来の日本人はめちゃくちゃな派手好きであり、今でいうところの成金の極みみたいなところがある。

お寺や神社が、お城ができるまでの権威の象徴、国家権力の誇示にあるとしたら、うなずけるのである。

庶民を押さえつけ、絶対的な力と富の差を見せつけんが為、という側面もあったわけである。

そういう別の見方もしながら建築を見るのも面白い。

京都らしい街並みに、憩う。

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相当な数の観光客で賑わい、車を停めるのに苦労した。

本当に中国人観光客が多い。

若い時は電車で来て、己の足で歩き回ったものだが。

京都は車で来ると、本当に便利が悪い。

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派手である(笑)。

これがいにしえの日本人の美的センス、感覚である。

よろしいですな。

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2018.03.05

京都滞在2日目~30年ぶりの清水寺~

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私が京都に来ると、マニアックな寺を巡ることが多いのだが、この度は30年ぶりに清水寺に行ってみた。

ちょうど工事中。

驚いたのは、木製の足場が組まれていることだ。

なぜ単管で組まないのか。理由はあるのだろうが、私にはわからなかった。

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清水の舞台から下を見る。

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弊社でも単管や木製で足場を組むので興味深く見た。

これだけの高さ、規模で木製足場を組むことに感心。やればできる(笑)。もちろん、技術がいる話だ。

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どれが足場で、どれが元々の舞台を支える構造材かわからなくなりそうだ(笑)。

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足場が倒れてこないように、つっかい棒をしている。

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表に見えているのは本来の歴史的建造物の骨組みではなく、足場です(笑)。

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30年ぶりに清水寺へきて、工事中だったので、結局建物をあまり見ずに、ほとんど足場の研究をしていました(笑)。

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極彩色に彩られた組み物。これが本来の姿。日本人って本当に派手好きだったんですねえ・・・。

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せっかくなので、京料理を頂きました。

若い時には薄味で物足りなかったですが、今の年になると、とても美味しく感じます。

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2018.03.04

京都~三十三間堂~生き残った寺

02京都に来た。

いつも最初に訪れる三十三間堂。

京都には多くの塔があった。現存してない超高層な塔があった。

地震や火災で焼失。

避雷針がない時代、高い建物は雷に打たれ、火災で焼失する場合も多かった。

結局生き残ったのは、横に長いこの建物。

堂内には1001体もの観音像が羅列されている。

日本人のフィギア好きはこの頃から始っていたのでは?と思わせられる(笑)。

莫大な手間と暇。

この気の遠くなるような無駄?な作業を国家を挙げて行った。それでも食っていけるんだから、だいしたものである。庶民が食えたかどうかは別にして。

人間の凝り性、根気、行くとこまで行く凄さをここへ来ると感じる。創作も、ここまでやるか?と。

創造する人間のはしくれとして思う。

設計の仕事も根気のいる仕事だが、この人たちの仕事、作品を見せられると、足元にも及ばない。

存在もしないものを空想で作る。否、作った者は、存在すると心から信じていたのかもしれない。そうでないとここまではできないのではないか。

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1体作るのでも大変なものが、1000体以上も並んでいる。

ここへ来ると、その圧倒的な仕事量と迫力に思い知らされ、途方に暮れる。

そして、人間の創造の力を思い知る。思い知らされる為にここに来る。

人間が物を造る力とエネルギーは、果てしない、と思い知る。

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2018.03.01

テレビドラマのロケ地を巡る

010私はニュース以外、あまりテレビを見ない。

若いころは、「ビバリーヒルズ青春白書」や「ロズウェル」とか、アメリカのテレビドラマにはまったこともあったが・・。

ずいぶん前に韓流ドラマにはまった人が、そのロケ地を訪ねて韓国旅行をするというのがあったようだが、今はそんな人はいるのだろうか。

そういう私が何年か前に、久々にはまったドラマが「流星ワゴン」だった。直木賞作家・重松清の小説のドラマ化だ。

そのロケ地の一つがここ「鞆の浦」である。

香川照之ふんするチュウさんと、西島秀俊ふんするその息子のやり取りは、涙なくしては見られなかった。

チュウさんはたたき上げで、会社を興した社長だが、その息子との関係が、自分の父親と自分の姿と重なり、言葉一つ一つにうなずいてしまう。

いまだに録画を消すことができず、たまに見ることがある。

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ドラマの中で、チュウさんが元中華料理店を、自分の会社にした建物。

かなり痛んでいるが、ドラマの中ではピカピカの建物なので、CGか何かで加工した映像なのだろうか。

それにしても、木造にこれだけタイルを張り付けて、よくぞこの海風に耐えてきた。

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隣にある自宅もそのまま。

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中はカフェになっていた。

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中に入るととんでもなく大きな蔵で、普通の民家の蔵とは思えない大きさだった。私はこの20年間、たくさんの古い蔵を再生してきたが、こんな大きな蔵は見たことがない。

正直言って、再生も部分的なので、古い部分はおどろおどろしく、少し気味が悪かった。

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鞆の浦の穏やかな海に小島。

小さくだが、建物が映っているのがおわかりだろうか。

お寺のようだが、船で資材を運んで、わざわざこの小島にお寺を建てたのだなあ、と感心する。

この建物があるだけで風情があり、景観に一役かっている。

夕暮れ時は、改めて、瀬戸内の海は美しいなあ、と感じる瞬間である。

※おまけ。

ホテルでのデザート。

料理も素晴らしいものだったが、このデザートは・・・。

チョコレートケーキに生クリームが乗ったプリン、メロン。私の好物の集まりで、大変嬉しく思いました。高級ホテルにありがちな凝ったよくわからない代物より、シンプルで美味しい。最後のフィニュッシュまで、大満足のホテルでした。

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2018.02.27

久しぶりに、鞆の浦で

001久しぶりに鞆の浦へ来た。

瀬戸内に面したホテルが好きだ。

日本全国色々な所へ行くが、やはり私は穏やかな、そして温かい瀬戸内の海が好きだ。

このホテルは初めて泊まったが、老舗のホテルだが、面白いリフォームがなされていた。

海が見える最高のロケーションだが、室内にシースルーの風呂がある。

左手に見えるのが浴槽だ。

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また、寝室は廊下を経て突き当りだが、廊下に琉球畳が敷かれ足に気持ち良い。

私の設計する建物でも、たびたび畳敷きの廊下を採用してきたが、使用感、美観とも良いものである。

このホテルの部屋は、モダンであり、しかも何となく和を感じ、それが古臭くなく、設計者のセンスの良さとこだわりを感じる。使い勝手もいい。

「良い設計」である。

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部屋越しに風呂が見える。

窓から先は街並みが・・・。

ホテルだから可能だが、住宅だとどうだろう・・毎日生活するのは大変であろう。

ホテルであっても思い切った設計で、オーナーの許可と理解がないとできないことだろう。

私は気に入った。

いつも部屋に立派な風呂がある部屋に泊まると、大浴場の温泉がある場合、どちらに入るか迷ってしまう。

結局は両方に入る。私の場合、建物を見るのも仕事なので、実際にある施設や装備を使わずに終わるというのはあり得ない。体験しないと良いか悪いかわからない。

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ついつい、水仕舞がどうなっているか、石や側溝の収まり、汚い部分をどうやって隠しているか、排水や防水、湿気の処理など・・・そして機能は失われてはいないか・・・そういうディテールに目が行く。

よく考えられていて、デザイン性を失っていない。

風呂や水回りは、機能が多く、設備的な要素が多いので、下手をするとデザイン的に見せられるものにならない。ましてやこのようなグレードの高い部屋で、風呂を見せるのだから、カッコ悪いとどうしようもなくなる。

石の材質、色も上品で申し分なかった。また水がかかると緑色が濃くなり、これもまたいい色である。

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洗面所の床。

「ちょうな」で仕上げてある。

あまりに「粋」であり、唸ってしまう。

古民家をやっていると古い梁などはこの「ちょうな」仕上げである。

ただ、これを床に使うというのは考えたことがなかった。

歩いてみるととても肌触りがいい。足の裏の感触は重要だ。ももちろんこれも無塗装だ。

私が床材に無垢を使い、ニスや塗装をかけた床を使わないのは、美観やデザインもあるが、足の裏の肌触りを重視しているからだ。これは日々の快適性に直結しており、侮れない。

「う~ん、やられたな~」という感じ。渋すぎます。

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窓からの景色。

ヨットではないが、この漁船たちも風情がある。

一階ロビー横のデッキ。ウリン製のデッキがいい雰囲気だ。

デッキはこのウリン以外の材木で作ると、5年もしたらバラバラになる。ウリンは私の設計で多く使ってきたが、10年以上野ざらしで経過してもびくともしない。

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接客やサービスもハイレベルな良いホテルである。

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2018.01.01

明けましておめでとうございます~夜の倉敷を散策~

1c今日もまた、倉敷を散策した。

倉敷川にライトアップされた建物が映り込み、まるで絵のような美しさだった。

昼間よく訪れる美観地区も夜の散策は全く久しぶりだ。

多くの観光客で賑わっていて驚いた。ほとんどが中国人で、日本語より中国語の方が多く聞こえた。

倉敷は、観光客誘致に成功していると言えるのだろう。

確かに私も憶えがあるが、旅行も熟練してくると、その国の有名な大都市より、片田舎やへんぴなところの日常を見てみたくなるし、マニアックな街に行ってみたくなるものだ。

中国人やアジアの人たちにとっては、倉敷はそのような街なのかもしれないと思った。

ちょっと前までは日暮れと共に、夜は閑散としていたが、観光客目当てで遅くまで開けている店も多く見られた。

少し前と夜の景色も随分変わったものだ。

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用事のあった旅館くらしきへ。

夜は幕が張ってある、まるで陣屋のような風情だ。

玄関先には水が打ってあり、なかなかいい雰囲気だ。

炭火で暖を取る。

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用事を終えて外に出る。

再び、倉敷川を見ながら歩く。

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まるで江戸時代にタイムスリップしたような幻想的な景色が広がる。

果たして、この風情を外国人は理解してくれるだろうか。

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暗い通りを抜けると、某、倉敷の有名旅館の玄関。

暗いところを通ってきて、たどり着くからこそ味わえる、やすらぎのとき。

海外からの観光客の方にも、それがわかってもらえたら嬉しい。

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