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2010.10.05

「天保九年の家」ガラス天井

P1000018 今日は「天保九年の家」現場に行ってきました。大工工事もだいたい引けて、これからが仕上げの段階です。

今日は土間の上部のガラス屋根の施工です。ちょうど雨が降って途中、中断しましたが、なんとか無事完了。職人さんが梁の間をスパイダーマンのように渡っての作業です。

まあ、私の設計する建物は職人泣かせのディテールが多いことでしょう。

各職種のいいところ、知恵を引き出し、調整する、これも大事な建築家の仕事です。現場での私は余裕があるように見えて、実は未だに全然余裕がありません。

これまでも何度も書かせていただいているように、私の作る建物はほとんど既製品がなく職人の技に頼るところが多いのです。作るのは「人」です。「人」には感情があります。特に他業種間の打ち合わせをさせるときには緊張します。真剣勝負です。下手をすればプライドと意地のはりあいになってしまいます。そうならないようにうまく調整し、良いところを引き出さなくてはなりません。

職人は粋に感じれば骨を折るし、鼻を折られればへそを曲げます。私の父親(現・小野瓦工業所・会長)がばりばりの職人ですから、よくわかるのです。

それを身近で見て育ちましたから、職人とはどういうものかわかっているつもりです。

決して「私は設計者だ!言うことを聞け!」「図面通りにやれ!」ってな態度がわずかでものぞけばうまくいかなくなってしまう。かといって言いなりにはなれない。できないことをやってもらわなくてはならない。

そして、現場での、その一瞬の判断、合意を覆せない。

作らして、壊せなんていう設計者がいたら、それは「おごり」と「傲慢さ」の権化です。だからこそ現場に出ている自分は何年やっても余裕がないし、取り返しがつかないわけだから真剣勝負となります。

この緊張感がなければ、また「いいもの」はできません。

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