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2011年9月13日 (火曜日)

鉄筋コンクリート部分の解体に着手

P1000177 現在進行中の物件にて、鉄筋コンクリート部分の解体に入った。かなり古いものである。最近私が扱う物件は、解体にしても建設にしても、木造が多いため、このような鉄筋が露出している状態を久しぶりに見た。

やはり木造と異なり、鉄筋コンクリートを解体するのは大変だ。とにかく重い。私は住居にはコンクリートは向かないとの信念を持っている。

私は今の商売をする前は、日建設計という世界最大手の設計事務所に勤めていたので、設計する物件は全て、鉄骨造か鉄筋コンクリート造か、もしくはそれを合わせた鉄骨鉄筋コンクリート造と言われるものだった。

郷里へ帰り、住宅をやるようになってやはり住宅は木造がよいという考えになった。自分にとっては、鉄筋コンクリートで設計する方が今までやってきたことなので簡単に違いないが、自分が住宅は木造がよいと思っているのに、鉄筋コンクリートで設計するわけにはいかない。

一般にはあまり知られていないが、大学の建築教育では木造についてほとんど勉強しない。構造や材料のほとんどを鉄筋コンクリートについて学ぶ。

また大学を出たものは2級建築士を取らず、私の場合もそうだが、すぐに1級建築士を取得する。2級は木造について勉強するが、1級の場合はやはり鉄筋コンクリートがメインだ。

よって通常大学を出て、大手の設計事務所にいるものは、ほとんど木造はやってない。私も木造を設計した経験などなく独立した。

ではどこで勉強したか?

本と現場である。全くの独学である。現場に全てがある。本で勉強し、現場で職人や大工に教わり、また本で確認し、数多くの現場を見てきた。見てきたというより一緒に作業をした。現場に勝るものはない。

私が設計事務所の勤務経験しかないのに、裸一貫、ゼロから施工会社を立ち上げることができたのは、一現場作業員として現場で学んできたからだと思う。現場を知らねば建築など造れない。

本当はもっと早く気付けばよかったのだが。設計事務所で設計だけをやっていると図面ばかりを見て「わからない、わからない」となる。現場へ出て観察してもわからないことだらけだ。

観察するのではなく、現場で自分も作業して職人といっしょに一から造るのだ。そうすればわからないわけがないし、設計事務所でディテールなどといって格好つけてるものなど、なんでもない、これか、と。その実物を自分が造っているのだからわからないはずもない。それをやった上で描く図面は力がある。迷いがないし、間違いもおこさない。

私が今自信をもって物を造っていけるのは、この一作業員として現場を知っているからだと思っている。

そんな建築家も珍しいと思っている。

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