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2012.06.01

とうとう天窓が開きました。

P1001336 現在再生中の建物に天窓をあけました。もう何十回と経験しますが、空間が劇的に明るくなり、目が覚めたようになります。

前にも書きましたがトップライトの位置については細心の注意を要します。頭に近いところにあけると必ず「暑い」となります。

部屋を明るくしたい、暑いのは避けたい、という要件のバランスをとらないといけません。

古民家はとても暗く、じめじめとしています。それは棟が重なり、まるで増殖していくように増築を重ねたお屋敷も多く、光が入らなくなった部屋がたくさんあります。建築規模を減らさず維持したまま再生を行うと新たな窓を取ることができない場合が多く、ハイサイドライト(高窓)やトップライト(天窓)に頼ることになります。

私は再生を考える時、機能もありますが、空間として一番に光と風の入り場を考えます。これは一番重要なことです。施主様の要望に押されて、機能やプランを優先しすぎてこのことを軽視すると、当たり前ではありますが、必ず再生後陰鬱で不快な空間になります。

さて、ハイサイドライトには欄間や格子、障子等を取り付けて直射を防ぎます。あまり外から見られたくない、また中からの景色が悪い時にも障子等を入れます。逆にそのまま空を見たいときはつけないこともあります。トップライトの場合はそのままにして空や星が見える状態でおくことが多いです。

天窓をあけて光がパッと差し込んでくる様は何度経験してもいいです。先日ブログに書いた姫路城の西の丸ではありませんが、窓が一つしかなく、風が抜けず光もわずかしか入らない部屋がいかに人間を暗くし、陰鬱な気分にさせるか、を考える時、やはり、いかに光を入れるかというのはこれからも重大なテーマとなっていくと思います。

ただ病気を患っている時など少しうす暗い方が良い場合もあり、光の量を調節できるということもこれまた、光をいかに取り入れるかという課題と同等に重要な問題だと思っています。

日本建築の知恵の結晶ともいうべきは障子で、この障子から差し込む柔らかい光に感動しないものはないでしょう。自在に開け閉めができ、カーテンとはまた違った優しい光が私は大好きです。また、障子を閉めることで視線は完全に遮られ、空間は別世界となります。そのうえで光だけは入ってくるという、本当に趣があるものです。

このたびも古民家であっても、明るい、軽快な空間になればいいと思っています。

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