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2012年7月19日 (木曜日)

最近の豪雨と雨漏り

P1000016最近の集中豪雨は異常である。九州は知っての通り、この災害の少ない岡山でも然りである。

写真は風雨に耐えるつばめである。電線の上にとまって必死に耐えていた。

台風でもないのにこれだけの風雨。こんな時に屋根を観察すると大変なことになっている。

屋根の水は下から上に逆流している。特に北側は激しい。

長らくこの仕事をしてきて、特に家業の瓦屋の方はそちらが専門なので、徹底的に勉強し、経験を積んできたが、10年前と様子がかなり違う。

建物は、雨は上から降ってくるものとして、基本できている。昔はその前提が成り立たなくなるのは、年に一度か二度の台風の時くらいだったが、今は平時にこれだけ頻繁に起これば、雨は下から降ってくるものとしてとらえなければならなくなる。

建物は下から雨を吹き上げられると弱点だらけだ。雨漏りは予想もしないところが原因であることが多い。わずかな釘一本で大量の水が浸入していることもある。

また雨が入っているところと、下に漏っているところは必ずしも一致しない。昔から「水に頭なし」といい、水は理屈で考えても想像がつかない動きを、建物の中でしていることがある。

その道数十年のベテランの職人でも、水の道の予測は難しい。最終的には怪しい部分を取って、水を流して原因を突き止めなければ解決しない。見えないところは部分的に建物を壊す必要が出てくる。やみくもにコーキングをするなどというやり方は全く無意味だ。

ただしきっちりと手順を追って解決していけば雨漏りは必ず止まる。これはやはり経験がものをいい、数を当たるほど、水の道の予測は難しいにしても、だいたいは見当がつくものだ。

雨漏りは屋根からという観念を捨て、全ての可能性をあたることも大事だ。実は雨漏りは屋根からの侵入よりも、案外に壁やサッシュ際からの侵入の事例が多いものである。

今までに私が見て解決しなかった雨漏りは一件もない。

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