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2012.10.10

古民家再生、順番に竣工しています。

P1000004写真は現在進行中の建築後300年の古民家再生。

白漆喰に歴史が刻まれた真っ黒い、野太い梁。新しい格子建具とのコントラスト。何度しても美しい。

新築では絶対に出せない味。

この建物は、着工してかれこれ一年以上となりますが、部分的に竣工させてきています。なんせ、全てのお部屋を再生しておりますので、部分ずつ、出来上がったところからお渡ししていかないと生活する場所がなくなります。

毎回、課題となりますが、一時お引っ越しをしていただいて一気にやったほうが良いのか、住みながら少しずつのほうが良いのか。

一般的には、施工上は一気にやったほうが効率はいいですが、私の仕事の場合、元々効率のかけらもないですから、どちらでもいい。

施主様の事情や希望にお合わせするようにしています。逆に全て手作りなので、一気にはできないわけで、例えば建具一つとっても、一つ一つデザインし、手作業で造るので、出来たところから入れていったほうがいいわけです。

私の場合、ある程度いろいろなものができてからデザインを決めることが多いです。設計だけやっていた頃はそれをやると施工者からインチキだなんだと言われたものです。

設計の時に簡単なデザインだったものが、お金(施工費)も決まった後に複雑なものや面倒なものを出すと、施工者としては工事費が変わらないのに詐欺だ!となるわけです。

今は自分で設計して施工を自分でやるので、工事費を私が握っていますから、自分が損をすればいくらでもできます。これが私にとっては最大のメリットです。損してもやらなければならないときは多々ありますからね。

施主様に施工費の追加をお願いできない、工事費はない、でも建築のプロとして置いとくことはできない。こうゆう事態が発生した時、ど~んと構えておれるのが「小野コーポレーション」の強みです。

新築と違い、古民家再生では予想しなかったことがおきることがあるんです。そんな時、職人も大工もみんな私の社員なんでなんとかなる。気がねしなくていいですから。

そんな心配をせずに思い存分物造りに専念したいという、そういう願望が現実化したのが私の会社なのです。

一作品ごとにじっくり、たっぷり時間をかけて考え、取り組む、そして絶対自分が「これでどうだ~!」と納得できるまでやったものをお渡しする。それで気に入ってもらえなければ悲惨ですが、ますそんなことは今まで一度もない。

ここまでやりたかったのにできなかった、自分でも納得してないのに、工期、工事費の為にできなかった。なのに渡さなくてはならない。こういうことが設計士にはあるわけです。

それを解消する為に、独立し、そうしなくてもいいような会社を私は造った。だからなんのストレスもない。

そして施主様、自分共々にとことん納得できるものを造る。

それが私のやり方だ。

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