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2013.01.17

古民家の屋根裏に断熱材を充填する。

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現在再生中の古民家の屋根裏に断熱材を充填しています。天窓が開き、明るくもなりました。

今物件は弊社にて瓦の葺き替えもさせていただきました。

古民家ですので、屋根にはたっぷりと土が入っていました。昔の家は、壁にも屋根にもたっぷりと土が入っていて、断熱や調湿、吸臭など様々な機能を果たしていたわけです。

屋根を葺き替える時は、まず瓦を撤去し、その下に入っている土を丁寧に撤去します。

現在は荷重を減らす意味もあり、乾式工法といって、土を使わずに瓦を葺いていきます。結果、外断熱をしていた土がなくなりますので、今まであった断熱効果がなくなってしまいます。

よって、屋根板下に写真のような断熱材を充填し、それを補うというわけです。

他に、外断熱にしたい場合、または綺麗な木の屋根板を意匠上見せたい時には二重に垂木を流し、二重屋根にしてその間に断熱材を挟み込み、化粧板を見せる方法もあります。

こちらは少しコストは高くなります。その分重厚感が出てしっかりします。

また、写真のように垂木の間に断熱材を入れる意味は、少しでも天井を高く張り、構造材の見える量を稼ぐためということです。意匠上綺麗に古材を見せるための涙ぐましい努力です。天井を下げてもいい場合はわざわざ現地合わせにてカットして入れる必要はなく、垂木下にいれていけば良いわけです。

また天井を張る場合は、屋根下、天井上両方に断熱を行います。

ただし古民家ですから、あまり厳重にやっても意味はありません。なんせ隙間風はつきものですから。

古民家を高気密、高断熱なんかにしようとするなんてのは全くナンセンスで、そういう趣向の方はマンションにでもお住みになられたらどうかなと思います。

ということで最低限の断熱はしますが、高性能にする必要はありません。

だいたいそんなことをしたらすべて大壁にしないといけなくなり、古民家特有の美しい真壁の風情は失われてしまいます。

24時間強制換気なんぞしなくても、自然に綺麗な空気は出入りします(笑)。

そんなに神経質にならずとも、古民家は十分に暖かく、涼しい。冷暖房でがちがちになった環境が快適な環境と思っている方は、新建材で包まれた住宅やマンションが向いているでしょう。

自然と共に暮らす古民家は、今の住宅のような作られた快適性を超えた喜びを味わうことができる。そういう生活をしてほしい。

そんなことを思って仕事をしております。

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