« 古民家再生を専門に行う一級建築士 | トップページ | ステンドグラス考察 »

2013.03.15

古民家再生:これはまさに「伽藍」または、「城郭」と言えよう。

P1000241久々に、現在古民家再生中の現場の写真を掲載します。外部周りもずい分できてきました。

設計提案から、工事着工~瓦の葺き替えから始まって今に至るまで~長い道のりです。

考えてみれば、私がこの古民家に出会うまではこの裏の部分は解体撤去される予定でした。

お施主様に再生できることをご理解いただくまでご説明させて頂き、私の考えを理解していただけた。当初は突飛な提案と思われたに違いない。

こんなきゃしゃで古い部分を残す価値があるのか?また残せるのか?と。

残せることになった時、私は本当に嬉しかった。ただ、当然、お施主様は建築に関しては素人ですから、ただ、私の経験と実績、人柄を信じて頂いたということ以外にないのではないか。ならばその期待に応えなければならぬ。

悪いところは替え、補修し、構造を補強し、形ができてきました。私としてはこの床面積と規模を残すことができて満足である。

一度減築してしまうと、建築基準法以前の既存不適格建築物に対しての新たな増築は困難を極める。法的に大きく規制される。もちろん私はその道のプロなので、やろうと思えばあらゆる法律知識、交渉術を駆使して適法のうちに現実化させるが、今後人が増え、継続して空間を利用したいなら、建物規模を減らさずに維持していく方が絶対に有利だ。

遠くから見ると塀、裏釜屋、母屋、東棟、蔵と棟が連なり、まるで城郭のような面持ちを見せ始めた。一番最初に狙った通りの景色だ。設計通りなのだが、しかし、実際に出来上がってくると何度経験しても興奮するものだ。だからこの仕事はやめられない。

これであと、私のオリジナルデザインの格子や、漆喰が入ってくると、更に素晴らしいものになるであろう。現在7~8分目といったところか。出来上がるのが本当に楽しみである。

「壊さなくてよかった」

「再生してよかった」

「古いものに手を入れて損じゃなかった」

と言っていただけるよう、最後まで頑張りたいと思います。


|

« 古民家再生を専門に行う一級建築士 | トップページ | ステンドグラス考察 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 古民家再生:これはまさに「伽藍」または、「城郭」と言えよう。:

« 古民家再生を専門に行う一級建築士 | トップページ | ステンドグラス考察 »