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2013.05.13

新たな「古民家再生」はやはり解体から始まります

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新たな古民家再生工事を始めた。

季節が良くなってきた。私は個人的には、この4、5月くらいから9、10月あたりまでの季節がとても好きだ。

夏生まれだからか、なんせ寒いのが大の苦手で、夏は暑いのはいくら暑くても構わない。

季節のいい時は仕事も進む。古い民家の再生を長らく専門にやっているが、いつも最初は解体だ。写真のようなどうでもいいような合板や新建材でリフォームされているところを全て取り除き、構造だけにする。

そうすると土壁の良いものが出てくる。

昔の、高度成長期の日本の建築の専門家たちは、なぜに古いものを否定し、覆い隠すことばかりをしたのだろうと・・・といつも思う。

もう相当の数の民家を再生してきたが、一つとして、高度成長期にしたリフォームで古い民家を生かした再生をした事例をお見かけしたことがない。

よって、いつも最初は古い良い民家を高度成長期に、どうでもいい合板でバタバタとリフォームした部分を撤去、解体するところから作業が始まる。

誰か一人でも古い民家の価値を認め、それを覆い隠すのではなく、生かすリフォームをした事例があってもいいと思うのだが、ほぼ100%の確率で、古い梁を傷つけ、痛め、壁と天井をどうでもいい合板や新建材で隠し、クロスを貼り・・・という状態になっている。

なんせ古いものはいい。味があり心がこもっている。した人の息吹が聞こえてくる。

合板や貼りもの、工場で作られたものに何の情緒も個性も感じることはできない。

だから新たに手を加える部分も、面倒くさくて、ばらつきがあり、品質の安定しない、そういうもので作っていく。

そこには世界に二つとない手作りのものができる。

一般世間的には逆行しているのかもしれないが、私は長年それを追求している。そういう価値観を共有できるクライアントととのみ、今後も仕事をしていきたいと思っている。





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