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2013.09.28

千本格子のデザイン

P1000237P1000236現在古民家再生中の建物です。

毎回出格子のデザインを考えます。格子のデザインは奥が深く、伝統的なデザインもかなりの時間と労力をかけて勉強してきました。

私の住んでいる倉敷にはまだ、たくさんの古民家が残っており、15年前に起業したころには、まだ結構な時間があったので、一日中、美観地区で格子のスケッチばかりをしていた、ということもありました。

格子のデザインには地域性もあり、時代もあり、陳腐で胆略的なデザインを持ってくると失敗します。

それは過去になかったものをデザインするのは、斬新で良いのですが、この格子などというものはそれこそ数百年の歴史がある。

その中で年月を経て洗練されてきたデザインをアレンジするのは一筋縄ではいかないのです。最初は古い格子の寸法を一生懸命取ってきて再現したり、要は真似ですが・・・、やってきまして、そのうち少しずつアレンジをしてみたり試行錯誤してきました。

最近では大胆なアレンジを加えたものもデザインしています。

この写真は、倉敷格子(長い方の桟が太くなっているもの)が少し武骨に感じるので、縦長桟の方をダブルにして、繊細に見えるようにしています。

また、材質は何を使うか、格子の寸法はどうするか、縦横の比率は、間隔は、プロポーションは・・・などと考えているといくらでも時間がたちますが、そこを通り越えないといけない。透かし具合、小桟の高さなどは機能に直結します。

格子自体ののデザイン、出格子枠のデザイン、サイズ、微妙なところで建物の印象はガラッと変わる。最近ではほとんどないが、駆け出しの頃は、出来てきて「あれ?イメージと違う」ということがよくあった。

自分の図面上の絵と、実物が違って見える。それでもって寸法をあたると、職人さんは図面通り作ってくれているのです。そういうことを繰り返し繰り返しして、経験を積み、気が遠くなるほどの数の格子を作ってみて、納得のいくものが最近やっとできてきたかなという・・・。

格子一つとってみても、奥が深い。伝統のデザインを触るというのはとても難しいことです。深くやらないのなら、伝統通りにやっておくのが無難です。

それをアレンジしようとするから15年も苦労してきたのでしょう(笑)。それが喜びですが・・・。

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