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2014年6月23日 (月曜日)

雨漏りの原因

Dcf00332先日出くわした事例。

写真は屋根の中で、「尾」という部分からの雨漏りだ。水が侵入し、面土の漆喰が剥落、中の土が出てきている。こうなると雨が漏る。

実際部屋内は大量の雨漏りをしていた。

当然、弊社の施工ではない。

いろいろなところで相談したり、対策をしても解決しない場合、弊社へ相談に来られる方が多い。

結局この場合の原因は「のし」という平たい瓦の角度(水勾配)を甘くつけた為に水が戻り(逆流)し、中に侵入してきているのだ。

ではなぜきちんと瓦一枚一枚に勾配をつけて葺かないのか。それはそれだけ勾配をつけないと恐ろしいことになると言う事を教わってないのか、考えてないか。勾配をつけすぎると重力によって「のし」が落下する恐れもあり、それを恐れたか。

施工した人に聞いてないのでわからないが、それならそれで勾配をとった上で落下しない措置をきちんと取ればいいのだ。

めんどから土が出てくるまでは、見た目ではわからない。きちんとできているように見える。ところが数年すると侵入した水が冬場に凍り、凍害が起こる。爆裂し、土がボロボロになる。そうなるともう止まらない。数年で雨漏りをしだし、外見的にも写真のようにわかるようになる。

技術の仕事は、基本が大事だ。

だから、若い人はきちんとした腕の良い職人から学ばなくてはならない。基本がちゃんとできていれば、あとは本人の努力と経験でどんどん上達し、いろんなことが上手にできるようになる。

最初が肝心とはいうが、最初にどの会社で仕事を覚えるか、どの職人につくか、というのは実はとても大事なことである。最初にいい加減なことを覚えてしまうと、それはあとではなかなか直らないし、そのいい加減な仕事の上に経験を重ねるものだからろくな仕事をするようにならない。

このような技術屋や職人に施工されたなら、目も当てられない。

上記の写真のような場合他の「尾」も同じような施工をされており、雨漏りに悩むことになる。雨漏りほど精神的に嫌なものはない。

そして大概そういう業者は責任を追求すると逃げる。

残念ながら、たぶん悪気はなかったのだろうが、悪気がなかったから許される、というものではない。技術の世界は結果が全てだ。

このような会社や職人は、仕事をすることによって社会に害悪を与えているのだから困ったものである。

結局この事例では、「尾」の部分を全てやりかえることでしか根本的解決はしなかった。お客様にとってはとんだ出費となったのである。

くれぐれも業者選びには慎重を期していただきたい。

消費者の心理として、一番に価格に目が行きやすいが、安いものには安い理由がある。安かろう悪かろうで、結局は高くつくことになる場合もあるのである。

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