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2014年7月10日 (木曜日)

水辺~地方暮らしのすすめ~

10_2弊社のすぐ近くには高梁川が流れている。徒歩3分。

その水辺は私のかっこうの散歩コースとなっている。私は長く都会で仕事をしていたので、都会の緑のなさには辟易としていた。

よくこんなところで暮らせるものだと思ったものだ。田舎育ちなので、コンクリートジャングルは耐え難いものがあった。

またどんなレストランに入ろうとも、とにかく狭い。そして快適な空間は全て高い料金を支払わなくてはならない。

㎡あたりの空間の使用料とでもいいましょうか、それが馬鹿高い。どこに行くにも行列で、待たなければならないし、電車はいつでも混んでいて、自分の入ってきて欲しくない距離にまで平気で人が近寄ってくる。田舎にいたらありえない距離に他人の顔が迫っている。これこそが無用のストレスだ。

田舎に帰ったとき、度肝を抜かれたのは「お好きな席へお座り下さい」(笑)だ。四人がけに一人で座っても何も言われない。そしてテーブルや椅子もゆったりしている。そして料金は安い。この広い席が・・・贅沢だ。

都会でこんな店にありつこうと思ったら、何日も前から予約し、高い料金を支払わなければならない。

そして住宅もマンションも少し窓から緑が見えるとか、並木の散歩コースがあるとかで高額な値段が付けられている。

田舎に帰ってきたときは少し物足りない気がしたが、今やこんな環境のいいところで生活でき、仕事も成り立ち、最高に満足している。また、田舎はのんびりしているし、人間も暖かく、殺伐としていない。一番は、夜遅くまで仕事をしなくてもいい(笑)。夜の八時には真っ暗だ。

なんせ究極のプライベート空間である自家用車で移動できる。これも田舎にずっといた人は当たり前だろうが、私には至上の喜びなのである。都会にいた頃は毎日電車通勤で、仕事の移動も全て電車。平日は帰りも深夜なので、土日にしか車に乗れなかった。それで週末が待ち遠しくて仕方なく、平日は駐車場に止めっぱなしの愛車を恨めしそうに眺めながら電車に乗るのだ。

田舎では、大好きな車に毎日乗れる。しかも仕事をしながら車に乗れるのだ。こんな楽しいことはない。現場に行く、お客様と会う・・・全て車を使っていい・・・否、車を使わないと行けない(笑)。

なんせ、地下鉄が大嫌いで、地下鉄に乗りたくないが為に都会のサラリーマンを辞めたと言っても過言ではないであろう。

このへんは都会にいた人間にしかわからない感覚だろう。緑や広い空間が贅沢だという感覚。田舎にずっといれば当たり前だから、贅沢でもなんでもない。

そういう意味では自然や緑、広い空間を使用できることが贅沢に思え、感謝できるという意味では、人生の中で、一度は都会暮らしを経験するのもいいかもしれない。経験せずに田舎の方が良いとは言えまい。

夏の夕刻、ゆっくりと自然の緑や水、鳥のさえずりを感じながら散歩するひと時は、なにものにも代え難い贅沢だと思っている。

東京一極、地方との格差が言われて久しいが、ぜひ地方暮らし、田舎暮らしをお勧めしたい。時間がゆっくり流れ、セコセコしなくても生きていける世界がそこにはあります。

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