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2015.06.06

新たな古民家再生工事に着手しました。

Dcf00326Dcf00325先日から、新たな古民家再生工事に着手致しました。

写真は既に天井に断熱材を仕込んだところです。

いかに構造材を隠さず見せられるか、です。

この建物は建築後80年程度は経過していると思われますが、柱や梁はしっかりとしています。また、どこの古民家もほぼ同じですが、途中で大工さんによる「ハリボテ(張りぼて)」工事が入っています。

まずそのハリボテを全て撤去、解体し、元の姿に戻してやることからスタートです。私の方針は終始一貫していて、あくまで残せるものは残す、見せられるものは隠さない、色落ち、変形はそのまま残す、と明確で、今や現場で判断に迷うことはありません。

振り返ると、こちらのお宅は、15年前、私が独立後間もない頃、そう、実績が何もない駆け出しの頃、お仕事をいただいたお宅です。

その時は離れを再生させて頂きました。今見ると、本当にまだ未熟であり、その時の自分なりに一生懸命でさせて頂きましたが、恥ずかしくなるようで、反省するところも多いです。それがその頃の自分の実力だったのです。

それを何一つクレームも付けず、受け入れて下さった、このご主人の器量とお気持ちを思うと今でも胸が熱くなります。「一生懸命頑張ってくれた、ありがとう。これからの生活が楽しみです」としかおっしゃらなかった。

本当に有難かった。当時の私にとって、本当に有難いお仕事だった。そして、その後もずい分と私と私の会社のことを応援して下さいました。

その後、私はもう60棟以上の再生工事を手掛けてきましたが、どれも忘れられないものばかりですが、こちらの仕事は特に私にとっては忘れられない仕事なのです。

あれから15年が経ち、残念ながら、もうご主人はおられませんが、このたび母屋を再生させて頂くことになり、少しでもご恩返しができればと思っています。

15年ぶりに、再度ご用命頂いたのです。

本当に有難いことです。建築家冥利に尽きます。ご主人に、成長した私を見て頂きたかったと、思います。でも「思いは届く」と思っています。

良いものを造り、お渡ししたいと思います。

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