進む解体工事
真備にある私の会社には、本社をはじめ、第二事務所や倉庫など、色々と建物がある。
現在、その中で一番古い建物の解体を進めている。
ちなみに、この建物以外は再生すると決めて、それも現在進行中である。
久しぶりに一棟丸ごとの解体をするが、いつも解体時は、建築のはかなさ、無常を感じる。
無残にも叩き壊される建築。
建築を造る仕事をしている者が建築が破壊される行為を見ることは、やはり悲しいことだ。
これもこの建築が持つ運命。仕方のないことだが・・・。
建物が解体され、更地になるとこんなに広かったのか、といつも思う。
今、真備ではそこらじゅうで解体工事がなされていて、本当に見晴らしが良くなった。あらゆるところで建物が歯抜けになり、スカスカだ。
公費解体は1000件以上の「待ち」の状態で、結局解体がされないと新しい建物も建たない。
解体を待っていて、どうしようもない、放置された空き家ばかりが目立つ。
復興は、どこか一軒が新築されて人が戻ってきて終わりではない。結局、地域のコミュニティーが回復しないとそこに住む意味がないのだ。
地域のコミュニティーとは結局、人との繋がり、ということだ。
たまに、車で真備近辺を見て回るが、まだまだ復興には時間がかかるな、というのが実感だ。
土手や河川の復旧工事も急ピッチで進んでいるのは見て取れるが、さしあったって、今年の夏までには、なんらかのメドをつけて欲しいものだ。
一年かけて復旧してきたものが、水の泡と化さないように・・・。
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