« 2020年6月 | トップページ

2020年7月

2020.07.18

7月豪雨。子供に泥出しをさせてはいけない。

真備であれだけ言われたのに、全くその情報が伝わっていないかもしれないので、

ささやかながら、ブログで発信させていただきます。

 

まず、水害の泥水は、ただの泥水ではないです。

ありとあらゆる汚いものを飲み込んだ、まさに汚水そのものです。

これには気を付けないといけないです。

 

ついつい作業に夢中になって、手袋もマスクもおろそかになります。

これからの季節、暑くて、泥が乾いてきます。汚泥は粉塵となります。

これが目やのどに入るとたまりません。

変な菌がいると思います。

結膜炎や気管支炎になる人が続発しました。

私のような屈強な男でも、作業を連日やると、目や喉が痛くて仕方なくなりました。

目を洗わないと痛くて仕方ない。朝を起きると目やにと充血。

子供は皮膚に泥がついて、かぶれたり、湿疹が出たりする子がいっぱいいました。

水害の泥には、どんなに汚く危険な菌がいるかわからないのです。

 

家族の危機に、子供も手伝う、という美談はわかりますが、親なら子供には作業させたくないです。

ボランティアも県内だけだと、本当に足りないと思います。

それでも、体調が悪い人や子供にはさせない方がいい。

子供を守ってあげて欲しいです。

 

私が被災した時も、ボランティアで、高校生の若い女性が何人も来て下さいましたが、

申し訳なさすぎて、泥の運び出しなどはして頂けませんでした。

これからという若い人たちに何かあると、本当に忍びないと思ったことを思い出します。

 

泥出しの後は消毒作業になりますが、良かったら、詳しい内容は、ブログの中の、西日本豪雨災害のカテゴリーを見て下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

|

7月豪雨に思う、地獄の惨劇の中、なぜ国家は泥の運び出しを手伝わないのか?

今年は九州がやられた。

私は大分大学、大学院と6年九州にいたので、九州には知り合いも多く、

我がのことのようにニュースをチェックしてきた。

まさに二年前の真備と全く同じ光景がテレビから流れる。

他人事とは思えない状態。

私もそうだったが、人間のさがで、破壊されたものを即座に元に戻そうとする。

殴られて倒れて寝とけばいいのに本能的にすぐに立ち上がろうとする、それと似ている。

必死で家を片付けようとしている。

まさに、私もそうであった。

 

私が、西日本豪雨災害からいかにして復旧したかは、建築家の視点でブログを書いているのでそちらも見て欲しい。

今、被災地からのアクセスが増えている。多少なりとも参考になれば幸いです。

 

映像で見て、結局二年前となんら変わっていない。

初期に、一番しんどいのは建物に入った泥水を出す作業。

泥まみれになった家具、家電を廃棄する作業。建物を消毒する作業だった。

これは、全く家族、親戚、知人でやるしかない状況は何も変わってない。

強制労働だ。どんなに暑くても、疲れていてもやるしかない。

そして民間ボランティアが助けてくれるだけ。しかもこの度はコロナのバカ騒ぎで県内の人しか手伝えないと。

人が足りるわけがない。

 

なぜ、役人や自衛隊、警察や消防、そういう国家の人間が手伝わないのか?

個人の家を手伝ってはいけない、そういう法律でもあるのかと当時は思っていた。

なぜ政治家や役人は何もしないのか。

 

真備では、一切、県や国家は泥だしをしなかった。捨てたごみを自衛隊が片付けただけだ。

国家は国民の命、財産、生活を守る義務があり、その代わりに我々は莫大な税金を納めている。

自己責任論を持ち出す輩には相当違和感を感じる。

水害が起きる場所に住んでいる奴が悪いという論調は許せない。

今や日本列島は明日は我が身ということは考えないのか。

空に向かって吐いた唾はやがて自分の顔面に落ちてくる。

 

私は被災当時、これまで生きてきて、莫大な税金を納めてきた意味はなかったと思った。

国家はいざというとき何もしない。自力で復旧するしかなかった。

そしてそれは昨年末、やり遂げられた。

 

私は今の被災地を見て本当に気の毒に思うし、国家、行政の無策を思う。

避難所では相変わらず冷えた弁当ばかり食わせ、硬い床に雑魚寝だ。

真備の状況から何も変わっていない。二年前と全く同じ光景が広がる。

 

日本は災害に見舞われたら最後、乞食のような生活を強いられる国家だ。

なにが先進国だ。

マスコミは相変わらず、自分たちの東京に被害をもたらすコロナばかりを延々やっている。

東京の人間は、地方は日本と思っていないのか。東京だけが日本ではない。

 

馬鹿高い税金を回収し、利権のあるものが、甘い汁を吸って中抜きをし、災害が起きても誰も被災者を助けない。

必要ない建物に莫大な予算を付け、地方の国家の川の治水工事をしていない。

 

九州の被災地の映像を見て涙が自然に出てくる。

必死で泥を掻き出している姿。自分の二年前の姿そのものである。

経験者からどうしても言いたいことは、「無理をしないでください」と。

泥出しや片づけは急いでやらなくてもいいです。体調を保つ方が大切です。

どうせ、急いで無理して泥を掻き出し、家電を捨てても、その大切な自宅へ帰れるのは、

最低でも遠く半年後、下手をしたら二年以上帰れないし、元には戻れないのですから。

 

二年経っても、まだまだ多くの真備の被災者は自宅を再建できずに戻れていません。

長い闘いになります。私も大きく体調を崩しました。自宅へ帰れるまで1年半かかりました。

 

これからありとあらゆる手続きをしていかなくてはなりません。

会社をやっている人は、すぐにわかりますが、また国家は、グループ補助金などという名目で、

被災した者に対するいやがらせとしか思えないような莫大な作業量を要求してきます。

 

写真やビデオや日記、思い出の品もほとんど残りません。

被災してしばらくは気が張っていて、すぐにでも戻れそうな気がする時があります。

でもその疲れがボディブロー的に効いてきて、精神や体に出る人も多い。

真備町の近くの病院では、心臓を悪くしたり、うつを発症する人が多発しました。

 

長丁場になります。だから焦って一気にというのは無理です。

被災地の映像を見て、私の頬に自然に涙がつたうのは、この方々が今後歩まれるいばらの道、

地獄道が見えるからだと思います。

負けないで乗り切って行って欲しいです。

 

泥出し、家具出し、県内のボランティアだけで足りるわけない。

自衛隊、警察、消防、役人は、国家の奉仕者として、日頃我々国民から莫大な税金を巻き上げて、

その血税から、民間以上の高い高い高給をもらっているのだから、ぜひ泥出しを手伝ってあげて欲しいと思います。

その一番しんどいところを、家族や善意のボランティア、民間だけでやらすのなら、

国家や公務員は何の為に存在するのか?

それをしないなら、国家が国民から税金を巻き上げる権利など、一切ない。

 

|

« 2020年6月 | トップページ