和の力作に泊まる
自然をより身近に感じてもらおうとする設計者の意思を感じる
この手が届く軒の低さ、渋すぎる
設計者が力を注いだ建物は、その出来、不出来に関わらず、その意思を感じ取る事ができる
色んな場所に座り、いろいろな角度で景色を切り取り、感覚を研ぎ澄ます
私も何度もチャレンジしたが、敷居は6本ひをついている
私は最高8本までやった事がある(笑)
悲しいかな、設計者の想いも虚しく、6枚のうちの3枚の建具は、戸袋の中で壊れていた
出来るだけフルオープンにしたい、外と内の曖昧な土間空間
それが気持ちがいい
久しぶり、唸る建物に泊まった
最初はかなり古びた、少し臭いのする空間で、長い時間過ごせるかなとまで思ったのだが、、、
何十年経っても設計者の力量は伝わるし、また造った人の、並々ならぬ仕事ぶりに感服した
願わくば朽ち果てそうなこの建物、旅館の方にその価値をわかってもらいたいと思った
新築当時は相当に美しいものであったろうと思うが、また年月を経て、味のある建物になるよう、メンテナンスをして欲しいと思った
古くなった良さ、というものは確実にあるのである
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