カテゴリー「独立・起業/仕事」の記事

2016年9月 9日 (金曜日)

二級建築士設計・製図試験の講義の全てを終了しました。

昨日をもちまして、私が担当する、二級建築士設計・製図試験の講義の全ての工程を終了しました。

今週末9月11日(日曜日)が設計製図の本試験となります。

17年ぶりに講師を勤めましたが、本当に久しぶりに大量の図面のチェックを短時間に行い、私自身も脳が活性化しました(笑)。

今の時代に、これだけ集中し、熱中することがあるのも素晴らしいことだと思いますし、生徒の努力には敬意を払います。

仕事をしながら勉強し、図面を描き、講義を受け、大変な努力と労力です。

あれだけの努力の結果、建築士となるからこそ、その社会的責任とプライドが生まれるのだと思いました。

あれだけの努力をしたのだから全員合格してほしいのですが、

しかしながら、その努力が報われるとは限らないのが、社会の厳しさであり、人生であります。また、同時に、それでも負けずに、今後やり抜いていくことが、喜びでもあるわけです。

私も一生懸命に教えたつもりですが、自分が微力でも力になれたとしたら、大変うれしく思います。

生徒の皆様の健闘と、全員の合格を祈っています。

 

日建学院 設計製図   講師 小野 明

 

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2016年8月16日 (火曜日)

本日から業務再開です

Dcf00423お盆休みも終わり、本日から業務再開です。

短いお盆休みでしたが、効率良くリフレッシュし、英気を養いました。

年末に向けて、更なる歩みを進めて参りたいと思います。

年末までに、私のやるべき仕事、やらなくてはならない仕事、責任を果たすべき仕事が目白押しです。

しっかりと、一歩一歩、確実に、やり遂げていきたいと思います。

しばしのお時間を頂き、その歩みを、皆様の目に見える形で、実現できる日も近いと思っております。

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2016年8月 9日 (火曜日)

日建学院「設計・製図」講師に就任。

数カ月前ですが、このたび、建築士資格を目指す人が行く資格の専門学校「日建学院」岡山校の、設計・製図の講師に就任しました。

以前、大阪の「日建設計」に勤めていた頃にも、「日建学院」の講師をしていました。3年間に渡り、大阪梅田校にて、一級と二級の製図を担当していました。

ちなみに勘違いされている方もおられますが、「日建設計」と「日建学院」は、全く関係がありません。全く、縁もゆかりもありません。

勿論、「日建設計」は1900年創業の会社ですので、日建という言葉を使ったのは、「日建設計」の方が先なのは言うまでもありません。

それはさておき、

このたび、「日建学院」さんから、講師の依頼を頂いたので、有難くお受けしましたが、大変な重責と考えています。生徒さんには建築士の試験に合格して頂かなくてはなりません。

全員合格を目指し、私が教えられることは全て教えていこうと思っています。

今年は、私個人は、お盆休み返上です。

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2014年7月10日 (木曜日)

水辺~地方暮らしのすすめ~

10_2弊社のすぐ近くには高梁川が流れている。徒歩3分。

その水辺は私のかっこうの散歩コースとなっている。私は長く都会で仕事をしていたので、都会の緑のなさには辟易としていた。

よくこんなところで暮らせるものだと思ったものだ。田舎育ちなので、コンクリートジャングルは耐え難いものがあった。

またどんなレストランに入ろうとも、とにかく狭い。そして快適な空間は全て高い料金を支払わなくてはならない。

㎡あたりの空間の使用料とでもいいましょうか、それが馬鹿高い。どこに行くにも行列で、待たなければならないし、電車はいつでも混んでいて、自分の入ってきて欲しくない距離にまで平気で人が近寄ってくる。田舎にいたらありえない距離に他人の顔が迫っている。これこそが無用のストレスだ。

田舎に帰ったとき、度肝を抜かれたのは「お好きな席へお座り下さい」(笑)だ。四人がけに一人で座っても何も言われない。そしてテーブルや椅子もゆったりしている。そして料金は安い。この広い席が・・・贅沢だ。

都会でこんな店にありつこうと思ったら、何日も前から予約し、高い料金を支払わなければならない。

そして住宅もマンションも少し窓から緑が見えるとか、並木の散歩コースがあるとかで高額な値段が付けられている。

田舎に帰ってきたときは少し物足りない気がしたが、今やこんな環境のいいところで生活でき、仕事も成り立ち、最高に満足している。また、田舎はのんびりしているし、人間も暖かく、殺伐としていない。一番は、夜遅くまで仕事をしなくてもいい(笑)。夜の八時には真っ暗だ。

なんせ究極のプライベート空間である自家用車で移動できる。これも田舎にずっといた人は当たり前だろうが、私には至上の喜びなのである。都会にいた頃は毎日電車通勤で、仕事の移動も全て電車。平日は帰りも深夜なので、土日にしか車に乗れなかった。それで週末が待ち遠しくて仕方なく、平日は駐車場に止めっぱなしの愛車を恨めしそうに眺めながら電車に乗るのだ。

田舎では、大好きな車に毎日乗れる。しかも仕事をしながら車に乗れるのだ。こんな楽しいことはない。現場に行く、お客様と会う・・・全て車を使っていい・・・否、車を使わないと行けない(笑)。

なんせ、地下鉄が大嫌いで、地下鉄に乗りたくないが為に都会のサラリーマンを辞めたと言っても過言ではないであろう。

このへんは都会にいた人間にしかわからない感覚だろう。緑や広い空間が贅沢だという感覚。田舎にずっといれば当たり前だから、贅沢でもなんでもない。

そういう意味では自然や緑、広い空間を使用できることが贅沢に思え、感謝できるという意味では、人生の中で、一度は都会暮らしを経験するのもいいかもしれない。経験せずに田舎の方が良いとは言えまい。

夏の夕刻、ゆっくりと自然の緑や水、鳥のさえずりを感じながら散歩するひと時は、なにものにも代え難い贅沢だと思っている。

東京一極、地方との格差が言われて久しいが、ぜひ地方暮らし、田舎暮らしをお勧めしたい。時間がゆっくり流れ、セコセコしなくても生きていける世界がそこにはあります。

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2013年11月 9日 (土曜日)

本日、独立15周年を迎えました。

本日、独立15周年を迎えました。

15年前、日建設計という大企業を辞め、鉛筆一本、T定規一本で独立しました。まさに清水の舞台から飛び降りる気持ちでした。

一級建築士事務所の看板を掲げ、たった一人での独立です。持っているノウハウはビルや病院の設計方法だけ。

会社経営の方法、施工方法、木造の設計、人脈の作り方、資金繰り・・・等々、全て手探りの状態。

私がこの15年やってこられたのは、なぜだろうと考えた時、もちろん人の数十倍と思われる努力もしてきた、という自負はあるが、それ以上に運がよかった、としか言いようがない。

事業経営をしていると様々なピンチはある。リスクのない経営などこの世に存在しないからだ。そのたびに、努力し、改善し、自己反省し、必ず良い方向に向いていく。

また、人に恵まれたところが大きい。「人」これこそまさに運と縁。我がの身内と同じであるスタッフ、お客様、協力業者・・・。様々な人に恵まれてきた。事業経営とはまさに人なのである。

もちろん、運は己で呼び寄せ、掴むものである。

「正直に生きる」「嘘をつかない」このことを信条としてやってきた。そして、今は私と関わって頂いた全ての人に、「感謝」「感謝」「感謝」しかない。

また、父の創業した、「小野瓦工業所」も創業45周年を迎えた。私が引き継いで10年になる。独立して5年後にこちらの社長にもなり、長らく、設計事務所の所長と瓦屋の社長と二足のわらじでやってきた。

5年後には、「小野コーポレーション」創業20周年、「小野瓦工業所」創業50周年を迎える。それを目指して頑張りたい。

言い古された言葉であるが、まさに「商売は信用第一」である。昨今のような、天下の大企業が偽装表示をしたり、ごまかしたりしている。なぜそんなことをするのか?皆目わからない。

嘘は必ずばれて結果、必ず損をする。嘘をついて得をするのは一時であり、必ずやその嘘は暴かれて、長い目でみれば必ず損をする。商売にとって、いや、人間にとって一番大切な「信用」というものを失う。お天道様は見ているのだよ、とは昔の人はよく言ったものである。

嘘をつかない人間になるには・・・。それはなんのために人間が生きているのか?という根本的な理解をし直さないと、治らないのではないかと思う。

儲かれば何をやってもいいのか?社会に迷惑をかけてもいいのか?そこに利己主義の極致を見る。そんなことをやっている企業に存在価値はない。大きかろうが、小さかろうが関係ない。信用がないことをしてはいけない。

長く商売をやるということは重要なことである。長く続いたということ自体が信用であるからだ。問題のある会社はこの厳しい社会の中で、淘汰されるからだ。

さて、一年とは早いもので、気が付けば、私も結構な年になってきた。明らかに人生の折り返し地点はとうに過ぎている。信長の「人間50年・・・」を口癖に生き急いできたが、50年ではあと少ししかない(笑)。

年相応に、少しスローペースにしながらも、命のある限り、長く「良いもの」を造り続けていきたいと思う。

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2012年10月11日 (木曜日)

日本料理店「海楼」10周年

Kairo01先日、10年前に、弊社で設計・施工させて頂いた、日本料理店「海楼」のオーナー夫妻が、本社へお越し下さいました。

10周年感謝のご挨拶でした。

しかし、感謝しなければいけないのは私の方です。

この「海楼」は私にとっては特別な物件です。当時かけだしで、たいした実績もない私に全面的に任せて下さった。はじめての設計・施工一貫物件。

設計しかやっていなかった頃で、施工経験も知識も浅く、現場は混乱した。その中でたえず私を信頼し、全面的に任せて頂いた。土地の取得から始まって、事業計画、銀行対応まで一緒にさせて頂いた。大変な勉強をさせて頂いた。

この仕事「海楼」がなければ、今の私はないだろう。

これをさせていただいたことで地元ではある程度知名度が上がったし、「海楼」さんを設計された設計士の方でしょう、というような言われ方もしたものだ。

日本建築、伝統工法を極め、和モダンなデザインでやっていけるという自信にもなった。

今から思えば、莫大なエネルギーをかけ、和建築を勉強した時期だ。木についても深く勉強した。徹夜、徹夜で図面を描いた。

本当に出会いがあり、そしてその時、その時の自分の最大の一生懸命で仕事をさせて頂き、今があります。

本当にオーナー夫妻には感謝します。

また、裸一貫から身を起こし、一国一城の主となられ、立派に10周年を迎えられたこと、誰でもできることではありません。

当時、オーナーと私は年も近く、私も独立したばかりであり、よく、不安や迷い、逆に希望や夢をお互いに語りました。10年来の長いお付き合いが続いておりますが、これからも大切にお付き合いさせて頂けたらと思います。

本当におめでとうございます。

ブログを読んで下さっている皆様、もしよかったら、ぜひ一度訪ねてみて下さい。本格的和食と雰囲気が楽しめます。場所は玉島ナフコのところを西に向けて左に曲がってすぐです。

弊社ホームページの作品「海楼」からも地図にアクセスできます。

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2012年3月22日 (木曜日)

厳しい会社

最近は仕事は楽しくという風潮が主流だ。最近でもないかもしれない。けっこう私がサラリーマンをしていた大昔から、そんなことを言っている人もいた。学生の頃からそんなことを言ってる輩もいた。

でも私はそうは思わない。仕事は厳しくあるべきだ。妥協してはならない。ま、いいかではすまないのだ。喜びは出来上がった一瞬であり、そこに至るのは苦難の連続だ。それでいい。物を造るというのは創造の苦しみ、産む苦しみだ。考えて、考えて、考えての連続だ。

どの仕事も必ず途中、いまだに、現場で沈黙してしまうことがある。悩む。でも必ず着地させなくてはならない。そこを軽くあしらってはいけない。そこが正念場であり、ねじ伏せていかなければ「いいもの」などできるわけがない。

これは人生観の問題かもしれないが、人生は厳しい。それは当たり前のことだと私は思っている。戦前、戦中の日本を思うと、今の快楽と楽しさを追求する風潮は間違っている。

私のお客様は60歳以上の方が多いのでとても話が合う。人生にもまれ、苦労をし、あきらめずに努力されてきた方の話は重く、本当に説得力がある。話が軽くない。そして共感できる。

人間は軽くてはいけない。へらへらと笑う必要もない。きちんと自分を律し、厳しい仕事をしていれば必ずそれを評価してくれる人ができる。

うちの社員にもそれは伝わっていて、みな不要な無駄口は叩かない。でもちょっとうちの会社は違うよっていうプライドを持っている。

建築はたくさんの職種が関わる。一つでも駄目な職種があると完璧なものはできない。世の中に完璧なんてない、などという一般論で逃げてはいけない。ある基準以上にしないといけないというレベルがある。

それをやろうと思えば、なかなか大変だ。仕事は楽しく、なんて世間の風潮など信じてはいけませんよ。いい仕事する人間は厳しいですよ。職人も一緒。いい仕事をする職人で苦労してない人など見たことがない。一流の仕事師は皆厳しい。私はそういう人たちと仕事をしている。仕事よりプライベートを優先してるレベルでいい仕事などできるか。仕事は厳しい、それが当たり前だ。

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